あれから10年

2011(平成23)年3月11日、午後2時46分。東日本大震災が起きてから、今日でちょうど10年を迎えました。吉浜小でも、今日は朝から校舎内に「花は咲く」の曲が流れ、お昼の放送では、震災についての解説がありました。子どもたちはもちろん記憶にはないでしょうが、少しでもこの震災のことを、語り継がなければいけないと考えています。

さて、震災直後、その被害状況は全世界に伝えられましたが、それと同時に、日本人への驚きや賞賛の声も伝えられました。ロサンゼルス・タイムズは「非の打ちどころのないマナーは、まったく損なわれていない」という見出しで、静かに並んで待つことや、勝手に人の物を持っていかないこと、みんなで集まっている時は騒がないことなど、このような状況であってもマナーを守る日本人の素晴らしさを紹介しています。また、助けに来てくれた人に対しての言葉も紹介されています。「私は、怪我はしていますが、命は助かっています。大丈夫ですから、向こうにいる人たちを助けてあげてください。」「こんな状態で、何もお礼ができなくて、おもてなしができなくてすみません。」どのような状況にあっても、自分のことより相手のこと、他人のことを心配する日本人に、海外の特派員たちは驚きと、賞賛の気持ちを伝えたかったのでしょう。

私たち一人ひとりに出来ることは、小さなことかも知れませんが、私たちは、普段から何をしなければいけないのか、何に感謝して生きていかなければいけないのか、ぜひ、ご家庭でもいろいろと話し合っていただければと思います。(写真は、震災から数年後、ボランティア活動に行き撮ったものです。気仙沼で、復興支援のシンボルとなるログハウスの建設に携わった時の集合写真と、陸前高田で、がれきの山から生活に関わる物を探し出す作業の様子です。)

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